
課題
・今後、看護を提供する立場の医療者が減少する中で、安全で安心な看護を提供していくため、業務効率化が継続的な課題となる
・時間外勤務のほとんどを記録作業が占めているため、時間内に記録ができるようにしたい
・看護部の理念「温かな心のこもった看護」に則り、記録に時間を割くよりも、なるべく患者さんのそばでケアできる環境を整えたい
導入に後押しをもらえました
削減した時間が患者さんのためのケアに使えるか、看護師の満足度が上がるのか、というのを導入の計画段階から看護部主導で話しあいました。病院長からも賛同いただき、看護師の役に立ち、それが患者さんに還元できるのであればということで、後押しをもらえたのが大きく力になりました。
また、トライアルで効果や使い勝手を確認することができた点も、スムーズな導入に繋がったと思います。
ヘビーユーザーや師長と連携して利用を促進しました
まずは「AmiVoice iNote」を携帯することから周知して、ヘビーユーザーの人から利用シーンなどを共有してもらい、上手く使っている例を根気よく紹介していくことから始めました。
師長会などでも共有の場を設けて、各部署の特性に合わせてどんな場面で使っているのか、こういうふうに使いたいなどのアイディアを出してもらい、他の部署へも広がっていきました。
記録時間が減って、患者さんのそばに行ける時間が増えました
記録時間が減ったことで、かなりのパーセンテージで超過勤務が減りました。受け持ち患者さんの記録が1人10分ぐらいかかっていたのが今は2~3分ぐらいで書けているような印象です。
看護職員の満足度調査でも「ベッドサイドに行く時間を捻出できた」「患者さんに看護ケアを提供できた」というような満足感・充足感というのを感じてもらえていることが結果として出ております。
ポイントは「即時記録」
時間外労働時間を減らすためには「即時記録」をしないと減りません。今でこそ患者さんのバイタルを計った後など、病室から出てきたらすぐ「AmiVoice iNote」で入力するという光景が見られますが、導入当初は1回でも使っておけば良いやといった方も見受けられました。ただ、結局1人の人が1ヶ月で100回ぐらい使っていかないと時間削減にはあまり変化がないということが分かったので、即時記録をすることが一番重要だと何度も伝えています。