品質管理レベルの向上と効率化を目指し音声入力を導入
ニチアスウレタン株式会社は極低温用の断熱材を製造しているメーカーです。社内でIT化・DXを進める中で、品質管理の分野でもレベル向上、かつ、効率化を目指せるソフトの導入を検討していたところ、「AmiVoice Keyboard」を見かけ、導入に至りました。
手書きと転記の二重作業による効率低下が課題
寸法検査では、複数の検査機器を用いて検査を行った後、ペンに持ちかえて検査結果を用紙に記録していました。この動作が作業効率を低下させている要因であることはわかっていたものの、良案が浮かばすおざなりにしていました。また、検査員とは別の従業員が統計管理のグラフを作成するために、検査記録をExcelに打ち込む作業もあり、トータルでかなりの時間を要していました。
検査時間の33%削減と紙使用量の大幅削減を実現
「AmiVoice Keyboard」の導入により、従来は1ピースの検査に3分かかっていたところ、2分に短縮されました。1ヶ月の検査数は560ピースなので、トータルで560分(9時間20分)の削減となり、約33%の削減につながりました。検査機器の持ちかえが少なくなり、腰を曲げるなどの体の負担も軽減されました。検査結果が現場で判定できるようになったため、誤記入の発覚が遅れることも解消されました。手書きで行っていた紙の量が1ヶ月で約100枚削減され、保管ファイルが埋まる日数が減り、書棚のスペースも増えました。
優れた耐雑音性により、検査場内でもスムーズな音声入力が可能
検査場にノートPCを持っていき、画面を見ながら検査を実施。検査機器で検査した数値を声で入力し、『次・右』と発話して次の検査結果を入れる仕組みで行っています。「AmiVoice Keyboard」は耐雑音性に優れているため、検査場でもノイズを拾わずスムーズな音声入力が可能です。
導入の決め手はオフライン対応と費用面、トライアル中のサポートも
他のサービスはネットワークが必要なので、オフラインで行えることが判断材料の一つになりました。金額の安さや、トライアル中の親身な対応も決め手でした。アンサーバックによる誤記入の確認ができるようになった点も重要でした。
今後について
他製品の検査への横展開や、他工場への展開(福岡工場)を考えています。