検査業務の効率化と指摘事項の正確で迅速な情報共有が課題
有澤建設は2016年に創業100周年を迎え、福岡市を中心に公共施設や商業ビル、マンション、戸建てなどの設計・施工を行っています。
建物の完成前に、傷や汚れ、不具合の有無を確認する仕上げ検査において、従来は建物各所の図面を紙で印刷し、一つひとつ手書きで図面に指摘事項を記入していました。そのため、指摘事項の記入に多くの人員と時間を費やし、さらに記入者によっては指摘内容が読みづらく迅速で正確な情報共有が難しい、という課題がありました。
そのため、検査業務の効率化と迅速で正確な情報共有の実現を目指し、音声認識を活用した建築工程管理のプラットフォームサービス「AmiVoice スーパーインスペクションプラットフォーム(仕上げ検査)」を導入しました。
音声入力による検査業務の効率化と、高い音声認識精度が評価
導入にあたり、検査業務の効率化を実現するアプリ・ツールを模索していました。その結果、音声入力による検査業務の効率化や、建設・不動産分野の専門用語にも対応した高い音声認識精度、導入しやすい価格設定が今回の導入の決め手となりました。
検査業務の際、カメラとかさばる図面を持ち運びする必要もなく、タブレット端末に表示される図面上で指摘箇所をタップし、部位や指摘事項を発話するだけで検査結果を素早く簡単に入力することが可能になりました。
検査記録時間を削減。業務効率化を実現し、ほぼ全ての現場で導入
従来は、検査対象の建物の図面の用意など、事前準備に多くの時間を要していました。導入以降、事前準備や図面への手書き作業が不要になり、検査記録に要する時間が削減され、業務効率化を実現しました。さらに手書きによる読みにくさが解消され、迅速で正確性の高い指摘事項の共有も可能になりました。
また当初は試験的に導入していましたが、「非常に便利なアプリ」と現場から高評価を得て、現在では、ほぼ全ての現場の検査業務で活用しています。
検査業務が予定されていない月に関しては、アプリの利用を制限し、相対的にコスト削減を図れることも大きな魅力の一つです。
有澤建設について
有澤建設は「品質へのこだわり」「安心・安全へのこだわり」「地元へのこだわり」という3つのモットーを掲げ、高い品質の建物を提供しつつ工事に際しては常に安全を最優先するという現場運営を心掛けております。併せて、工事に際して多大なるご迷惑をおかけすることになる近隣住民の方への十全なフォローアップも欠かさず行っています。これからも福岡の街づくりに貢献する地場ゼネコンとして、皆様のお役に立てるよう精進してまいります。
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ご担当者様
有澤建設株式会社
企画工務部 安全担当
岩永 将之 様