議会の発言をマインドマップ形式で見える化。市民の理解度向上を促進
株式会社アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区、代表取締役会長兼社長:鈴木清幸 以下、アドバンスト・メディア)は、業界シェアNo.1※ のAI音声認識技術AmiVoiceと自然言語処理技術を活用した「議会会議録視覚化システム」を開発し、5月26日(木)、取手市議会に試行導入いたしました。
【議会会議録視覚化システム、概要】
音声認識技術AmiVoiceにより全文テキスト化した議会の内容から、独自の自然言語処理技術を用いて単語の重要度や単語同士の関係性を解析。議会の頻出語や特徴語を抽出し、マインドマップのような形式で見える化します。単語が発話される頻度によって色・サイズを分けて表示し、表示された単語をクリックすることで関連する発言の全文を確認できる、自治体初のシステムです。
また、「議会開催日」や「議員などの発言者」などで絞り込んで検索できるため、議題の変遷や、議員ごとの発言を分かりやすく確認できます。
本システムは市民の理解度や議会への関心向上を支援することを目的に、会議の全体像を全文表示の会議録よりも把握しやすくなるよう、会議発言中の文言の関係性を視覚的に表現します。
画面イメージ
■議会会議録視覚化システム
https://ami-graph.amivoice.com/?city=toride
【取手市議会、コメント】
取手市議会は非常に活発な質疑・討議・討論が行われる議会です。
「議会会議録視覚化システム」は、実際にどの議員がどういった発言をしたかが一目瞭然で、膨大な量の議事録を分かりやすく視覚化・可視化できるため、議長として、今までどういった議論がなされてきたかの確認・検索するのに非常に助かります。
議員1人ひとりにとっても、今までどういった発言や議論をしたのか簡単に振り返ることができ、大変有効なシステムです。また過去の発言からさらに深掘りして、議会内で発言していくには何が必要か調査研究を実施するのにも役立ちます。
市民の皆さんにとっては、自分が投票した議員や知っている議員の発言内容が以前よりも把握しやすくなると思います。現状、市議会の映像を最初から最後まで視聴いただいている方は多くありません。このシステムを使えば、気軽に「ちょっと見てみよう」からスタートして、興味がある議論を全て正確に知ることができます。今まで議会を知らなかった、興味がなかった住民の皆さんにとって、マインドマップのような形で大小・色別で単語が見え、1クリックするだけで発言が分かるのは、とても検索しやすいと思います。システムの利用が進めば、自分たちが住むまちの動きや、議会が何のためにあり、議会がなぜ必要なのかといった点での理解度や認知度も高まるのではないかと期待しています。
取手市議会 議長 金澤 克仁
取手市議会におけるシステム利用の様子
地方分権が進行した昨今、意思決定プロセスの透明化や市民の議会参加の促進など、「開かれた議会」に向けた取り組みの一環として、全国の自治体でICT活用が推進されています。
アドバンスト・メディアと取手市議会・取手市は、新しい民主主義の創造を図る「デモテック(=デモクラシー×テクノロジー)戦略」の充実を目指し、2021年4月に「音声テック関連技術連携協定」を締結しました。官・民連携による行政事務のICT化・技術開発を共同で推進し、議論の明確化・深化のみならず、聴覚障がい者とのコミュニケーションバリアフリー化にも取り組んでいます。
アドバンスト・メディアは、今後も地方自治体と連携し、音声RPAを中心とした行政事務効率化に関する技術開発・活用に取り組んでまいります。
※出典:ITR「ITR Market View : AI市場2021」音声認識市場ベンダー別売上金額シェア(2015~2021年度予測)
以上
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