音声入力により新型コロナウイルス感染症クラスター下での看護記録業務を効率化
株式会社アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区、代表取締役会長兼社長:鈴木清幸 以下、アドバンスト・メディア)の医療向け AI音声認識ワークシェアリングサービス「AmiVoice iNote(アミボイス アイノート)」を活用した、社会医療法人 柏葉会 柏葉脳神経外科病院(所在地:北海道札幌市 以下、柏葉脳神経外科病院)のプロジェクト「新型コロナウイルス感染症クラスター下での看護記録革命!~スマホ活用で問題解決~」が、看護業務の効率化 先進事例アワード2021(主催:公益社団法人 日本看護協会)の「AI・ICT等の技術の活用部門」にて優秀賞を受賞しました。
柏葉脳神経外科病院では、2021年5月に新型コロナウイルス感染症の院内クラスターが発生し、院内感染の潜在的な発生源である看護帳票を携帯せずに看護記録を行う方法を模索していました。そのような中、クラスター発生前より試験導入していたスマートフォンを活用し、看護記録の作成ができないか検討しはじめ、「AmiVoice iNote」を導入しました。
【AmiVoice iNote、導入の効果】
音声入力を使い、看護記録を病室で即座に作成します。記録の大半が病室内で完成するため、作成時間を大幅に削減しました。時間外業務の減少により、看護師の平均残業時間を約65%短縮、有給取得率が1.4倍に増加しました。本来業務である患者のケアやコミュニケーションに時間を割けるようになり、看護師の身体的・精神的負担の軽減、患者満足度の向上にも繋がりました。
またデジタルシフトによるペーパーレス化で、院内の印刷物を約45%削減しました。リアルタイムで更新される電子カルテ情報の確認から、看護記録の入力までスマートフォン上で完結するため、紙でのやり取りでは危惧された感染リスクを抑制しています。
厳しい状況下でも業務効率化を実現することができ、クラスター中であっても平常時に近い看護ケアを提供できたことが、看護師の職務満足向上、チーム力の向上に繋がりました。
【柏葉脳神経外科病院からのコメント】
クラスターを機に「AmiVoice iNote」の活用の幅が広がったことにより、看護記録に伴う負担の軽減が可能となりました。クラスター収束後も音声入力に限らず、カメラ機能の活用や電子カルテ閲覧機能が有効に活用されており、「AmiVoice iNote」の普及にもつなげることができました。
さらに、業務効率化によって患者との時間を十分に確保することが可能となりました。入院に加えて隔離による環境変化で不安が増長する中、患者に寄り添い、傾聴する時間を確保できたことは患者の精神的支えとなることができたのではないかと考えます。
業務効率化による看護の質向上と、患者にもたらす効果の実感により職務満足度向上にもつながりました。今後も患者・看護師にとって有益な活用方法の普及を推進していきたいと考えています。
柏葉脳神経外科病院 看護部 A館3階病棟 主任 鈴木あすみ 様
取り組み紹介動画:柏葉脳神経外科病院
(「看護業務効率化先進事例アワード2021」優秀賞【AI・ICT等の技術の活用部門】受賞)
アドバンスト・メディアは、今後もコロナ禍で変革を求められる医療機関に向け、業務効率化や医療従事者の業務負荷軽減に資する、AI音声認識を活用したサービス・ソリューションの開発・提供に努めてまいります。
【AmiVoice iNote、概要】
モバイル端末から音声入力した情報を、オンプレミスサーバー経由で各診療部署や管理部門、代行入力者などと素早く簡単に連携できるワークシェアリングサービスです。
AI音声認識によっていつでもどこでも手軽に記録を作成し、保存することができます。データはチャット形式で時系列順に保存され、パソコンの専用ソフトウェアからカルテシステムなどに転送可能です。また、各ユーザーの使用状況をグラフ化し、人材配置の最適化など、行動分析に活用できます。
https://medical.amivoice.com/iNote/
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