ニュースリリース

FRONTEOとアドバンスト・メディアが共同研究を開始

自然言語解析AIと音声認識技術を組み合わせ
認知症診断支援領域の医療AIの機能向上を目指す

2021/03/31
ニュースリリース

 株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下FRONTEO)と株式会社アドバンスト・メディア(本社:東京都豊島区、代表取締役会長兼社長:鈴木 清幸、以下アドバンスト・メディア)は、認知症診断支援領域の医療AIソフトウェア開発に向け、共同研究を開始しました。

 FRONTEOは2021年3月、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に「会話型 認知症診断支援AIシステム」の治験届を提出し、世界初の言語系AI医療機器として薬事承認取得に向け取り組んでいます。同システムは、診療現場における医師・臨床心理士などの医療者と患者の5~10分程度の日常会話をAIが解析して認知機能障害の有無をスクリーニングし、医師の認知症診断を支援するものです。今後、音声データを直接解析できるよう開発を進めることで、医療現場でのユーザビリティが一層高まると考え、さらなる機能拡張を進めています。

 アドバンスト・メディアは1997年の創業以来、音声認識技術AmiVoice(アミボイス)をコアとした各種ソリューション・ソフトウェアの開発を行っており、国内の音声認識市場を創造してまいりました。各ビジネス領域に特化した音声認識エンジンを多数開発・保有しており、医療分野では各診療科に特化した音声入力システムを中心に、14,000施設を越える導入実績を誇ります。

 この度の協業では、FRONTEOの会話型 認知症診断支援AIシステムにアドバンスト・メディアの音声認識技術を掛け合わせることで、同システムの実用性の向上と医療現場への普及推進を目指します。

 FRONTEOとアドバンスト・メディアは、超高齢社会を迎えた日本における社会的重要課題である認知症対策に、効果的なAIソリューションとAI医療機器の開発・提供を通じて貢献してまいります。

 

■会話型 認知症診断支援AIシステムについて
URL: https://lifescience.fronteo.com/aidevice/dementia/
会話型 認知症診断支援AIシステム(AI医療機器)はFRONTEO独自の自然言語解析AI「Concept Encoder(登録商標:conceptencoder、読み:コンセプト・エンコーダー)」を利用し、患者と医師との間の5〜10分程度の日常会話から認知機能障害をスクリーニングできるシステムです。本システムは、超高齢化社会を迎える日本において重要な課題である認知症対策に加え、遠隔医療を始めとするデジタル医療の進展や医療の効率化・標準化などの点において貢献できるものと考えています。FRONTEOでは、CNS(中枢神経領域)トータルソリューションカンパニーを目指す共和薬品工業株式会社と2020年6月に事業提携契約を締結し、医療現場への早期実用化、早期市場浸透を目指しています。 特許登録番号:特許第6733891号

■AmiVoice(アミボイス)について URL:http://www.advanced-media.co.jp/products
音声認識技術AmiVoice(アミボイス)は、従来の機械が中心となる音声認識と異なり、人が自然に機械に話しかけるとあたかも人間のように受け答えや記録などの動作をしてくれる、音声認識を中心とした知的ヒューマンインターフェースです。医療のほか、議事録・書き起こし、コールセンター、開発ツール・モバイルアプリ、製造・物流・流通、営業日報・報告業務、建設・不動産、AI対話、マイクデバイスなど様々な分野で活用されています。

■Concept Encoderについて
URL:https://lifescience.fronteo.com/technology/conceptencoder/
「Concept Encoder(登録商標:conceptencoder、読み:コンセプト・エンコーダー)」は、FRONTEOがライフサイエンス分野に特化して開発した自然言語解析AI(人工知能)です。自由記述のテキストデータを大量に含むメディカルデータを、エビデンスに基づいて有効に解析・活用することを目的に2018年に開発しました。「Concept Encoder」はテキスト以外のデータとの共解析も可能であり、ライフサイエンス領域に蓄積されてきた遺伝子発現情報・バイタルや各種検査値などの数値データとの共解析の研究を進めています。 特許登録番号:特許第6346367号

■FRONTEOについて URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT」と「conceptencoder」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や、「デジタルフォレンジック調査」というリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。リーガルテック事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、OSINTへと事業のフィールドを拡大し、AIを用いて「テキストデータを知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ上場。2021年1月13日第一種医療機器製造販売業許可(許可番号:13B1X10350)を取得。資本金2,568,651千円(2020年3月31日現在)。

※FRONTEO、KIBIT、conceptencoderはFRONTEOの日本における登録商標です。
※AmiVoice®およびロゴマークは、アドバンスト・メディアの登録商標です。

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