株式会社アドバンスト・メディア〈東京都豊島区、代表取締役社長:鈴木清幸、以下アドバンスト・メディア〉とサイナップス・コミュニケーションズ株式会社(東京都渋谷区、代表取締役社長:仁科浩明、以下サイナップス)は、このたび技術提携し、分散音声認識と会話エンジンを使用する次世代モバイル・エージェントの共同開発に着手しました。次世代モバイル・エージェントは、ユーザが自然な文で入力した”声”を音声認識し、”会話”形式でサーバ上の情報を引き出すことができます。
アドバンスト・メディアは、独自の技術による日本語音声認識システムAmiVoiceを開発し、”声”でデータ入力などができる各種ソリューションを提供してきましたが、昨年10月にはモバイル端末でも使用できるサーバクライアント型分散音声認識システムAmiVoice DSRを発表しました。このシステムは、音声データのフロントエンドの処理部分をクライアント側に置き、CPU負荷がかかる認識部分はサーバ側で行うものです。この分散音声認識DSR(Distributed Speech Recognition)を使用することによって、送信データ量を従来の30分の1程度に軽減することができるため、高性能・高速の環境ではない、PDA(ポケットコンピュータ)や携帯電話のような小型の装置でもスピーディで正確な音声認識を可能にしています。
一方、サイナップスは、サーバ型の人工知能(会話エンジン)を開発しているソフトウェア会社で、Web上でバーチャルチャットができるエンタティンメント・コンテンツや、企業情報を発信するAI Staff(アイスタッフ)などのサービスを提供しています。
今回の技術提携により実現するのは、ユーザがモバイル端末に話しかけることによって会話形式でサーバ上の情報を引き出せるシステムです。ユーザは、特定のキーワード等を覚える必要はなく、フリーワードで要求を伝えるだけでよいものです。システムからの応答は端末画面上の仮想キャラクターの言葉として文字表示されますが、その内容は人間同士の会話に限りなく近く、秘書をポケットに入れて持ち歩く感覚で使用できます。
共同開発で搭載するのは、フィナンテック社が運営するIRポータルサイト「東京IPO」のコンテンツで、株価やIR情報をリアルタイムで知ることができるサイトです。同開発にはPDAを使用し、1000人規模の被験者を動員して2003年夏頃まで実証を行う予定です。
その後は、2003年秋口を目処にASPとしてのサービス提供を計画しています。また、同時に携帯電話による同様のサービスの提供も目指しています。
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